バイク査定の評価項目とポイント 【現車の査定のケース】
【現物車両の査定】
前ページで【オンライン査定】の査定ポイントと仕組みをお話ししました。
それでは、【現車の査定】のケースを見てみましょう。
現車の評価ポイントも基本的に、業者間オークションにおける評価ポイントと変わりません。
それは、買取したバイクのほとんどが、この業者間オークションで売却されるからです。
買取り業者は、この業者間オークションで高く評価されるポイント、マイナスに評価されるポイントをよく理解して、買い取る際にも査定額に反映しています。
評価項目は、次の6項目です。これらの項目について、1〜10の10段階で査定されポイントが付けられます。但し、6点以上は新車。従って、中古車は、0〜5の実質6点評価になります。
■業者間オークション(BDS)の出品申し込み書の実物
出品申し込みをした業者名と車体番号など個人情報をふせています。2011年9月時点の書式です。
<上部枠内の項目>
■申し込み業者名
■(オークションの)スタート金額
■メーカー名
■車種・車体番号(年式)
■走行距離
(少なければプラス評価。排気量 x 10倍以上の距
離だとマイナス評価)
■色
<バイク査定項目>
■@エンジン E/G 重要です!
・エンジンとキャブレーターのチェック
・音(異音がしないか)
・オイル漏れ
・キズ
・拭け上がり状態
・サビ
*エンジンに問題があって、不動状態の場合は、総合評価が1以下になります。
*異音がしないか? スムーズな始動か? エンジンの回転を上げながら確認します。
■Aフロントまわり F足
【チェック場所】
・フロントホーク 重要
・ハンドル ・ホイール ・タイヤ ・グリップ
【チェック項目】
・ねじれ ゆがみ 曲がり ・タイヤの山(減り具合) ・キズ ヘコミ サビ
・オイル漏れ
*事故によりホークのゆがみがある場合は、総合評価は1以下になります。
*フロントホークの結合部分も、事故によるへこみがないか確認します。
■B外装
【チェック場所】
・ガソリンタンク 重要
・カウル ・シート ・前後のフェンダー
【チェック項目】
・キズ ・ゆがみ ・サビ ・破損など
■Cリアまわり R足
【チェック場所】
・サスペンション ・スイングアーム ・チェーン ・スプロケット ・ホイール ・タイヤ 他
【チェック項目】
・ねじれ ゆがみ 曲がり ・タイヤの山(減り具合) ・キズ ヘコミ サビ ・オイル漏れ
*サスペンションの上下のスムーズな動きを確認します。
■D電装・保安部品 電/保
【チェック場所】
・バッテリー ・マフラー ・ブレーキ ・ウインカー ・メーター類 ・キーシリンダー ・ライト 他
【チェック項目】
・キズ ヘコミ ・サビ
・正常に動作するか
■Eフレーム 車台 重要です!
フレームのチェック項目
・キズ ・へこみ ・サビ ・ゆがみ ・穴
*ゆがみが無く、美しい状態が理想。
■上記の6項目の点数で総合点が決まります。
■各項目共に、10点満点で6点以上は新車。従って、中古車は、実質0〜5の6点評価になります。
■総合点は、@〜Eの各項目点数の平均ではなく、最低の点数の項目が大きく影響します。従って、各項目の他のチェック点数が良くても、低い点数の項目があると、その低い点数で総合点の評価が決まってしまいます。
■特に、エンジンとフレームの影響は大きいです。
■外装は、評価ポイントが多く、あくまで目安ですが、新品に近い状態で5点。古くても手入れが行き届いていて、とても美しければ4点。キズやへこみなどがあり、少しくたびれた状態で2点ほど。
■態度も見ています。査定員の質問には、正直に答えましょう!
プロは分かります。うそや隠し事をすると心証が悪くなります。
査定員には、評価の裁量権があります!
■事前にチェックして、メンテナンスできるところは、しっかりしておきましょう!
■買い替えを考えている場合は、資金計画が必要になります。
流通価値(相場)をチェックするために、まず手軽なオンライン査定を、そして現車の査定を必ず、複数受けましょう!
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